2022/4/29〜5/1
北アルプスへ初挑戦!!

記念すべき10座目は北アルプス南部・常念岳 登山に行ってきました。常念岳(標高2857m)は北アルプス南部の常念山脈の主峰。長野県の松本、安曇野に広がります。長野県安曇野から眺めるピラミッド型の形がとても印象的で安曇野のシンボルとされている常念岳。4月となると雪解けから雪形が見られることでも有名です。常念岳東側の稜線に修験者・「常念坊」が黒い法衣を着て歩いている姿が浮ぶ。


登ったのは残雪期のGW。5月初旬の北アルプスはまだ雪に覆われていて完全な雪山登山が想定され、天気が悪化すると吹雪になり、判断を間違えれば遭難することも…。常念岳は、北アルプスの中でも
・大糸線穂高駅よりアクセスしやすいこと。
・登山ルートが短く単純であること。(登りやすい)
北アルプス初挑戦の我々にはピッタリだと判断しました。
もう一つ。常念岳山頂では北アルプス南部の主峰である奥穂高岳・大キレット・槍ヶ岳の険しい岩峰が360度の大パノラマで拝めるとの事。雪山の美しい絶景が眺められるチャンス。
装備
雪山を想定し、準備を行いました。
・4シーズン用登山靴(セミワンタッチ式アイゼン対応)
・セミワンタッチ式アイゼン
・ピッケル
・ミッドレイヤー
・アウターシェル
・サングラス
・冬用グローブ
※4シーズン用登山靴、セミワンタッチ式アイゼン、ピッケルを新規購入。(かなりの出費でした)
また、今回はより天気に関して正確な判断が必要。有料の天気予報サイトに登録を行いました。※プロの気象予報士が、前日に翌日の天候の状況を時間ごとに予報してもらえるので、安全に計画を立てられます。
日程
常念岳には一ノ沢登山口からアクセスします。そのため、長野県の穂高駅で前泊。新宿駅→穂高駅へ移動。


前泊日はあいにくの土砂降り雨。常念坊は確認できず…残念。明日の登山道に影響が出ないか心配。

今旅の宿泊先は駅より徒歩15分の「ビジネスインあづみの」
近くには西友があるので食料の調達に便利。フロントのおばちゃんがいい味を出していました。


明日の登山に向けて就寝。
登山ルート
2日目の天気が悪い事から最悪(吹雪)のことも考慮し、今回は登った道をそのまま下る「ピストン」を選択。ピストンする事で最短距離で下山できるうえ、天気が悪化しても帰り道をイメージしやすいと考えました。
登り:一ノ沢登山口→鳥帽子沢→一ノ沢雪渓→常念乗越(常念小屋)→常念岳→常念小屋
下り:常念小屋→一ノ沢雪渓→鳥帽子沢→一ノ沢登山口
1日目
穂高駅から一ノ沢登山口までタクシーを利用し移動(約30分程度)


一ノ沢登山口に到着

登山開始。雪がちらほら降っていました。


一ノ沢は、文字通り沢を並走する登山ルート。昨日の大雨が影響し沢はかなり強い流れ。

いつ陥没してもおかしくない雪の登山道。沢に積もる雪「スノーブリッジ」を歩いて進みます。


ここからはアイゼンを装着します。

雪にツメをしっかりと踏み込み、一歩ずつ進む。息が上がる。

途中バックカントリースキーで登るパーティーを見かけました。「今年は珍しく雪が少ないね。少ないことが逆に登りづらくなった」との事。

雪渓の頂上までもう少し。

ついに雪渓をクリア。常念乗越(常念小屋)に到着。奥には北アルプスの山々。


ここでお昼休憩。

虹が掛かりました。

雪は見当たりません。天気も良い。コンディションはgood 。ザックを小屋に預けて、ここから常念岳山頂へと向かいます。

常念乗越を振り返る。だいぶ上がってきました。頂上にはどんな景色が待っているのか。

ド〜〜ン‼︎
北アルプス南部の主峰 槍ヶ岳、大キレット、穂高岳を一望。



10座目 常念岳(2857m)登頂に成功。北アルプスにはしゃぐ大人達。節目にふさわしい素晴らしい山頂でした。

山頂を十分楽しんだ後は1日目のゴール、常念小屋へ。

90年の歴史を誇る常念小屋は、お食事や飲み物も充実。常念岳は小屋付近のみ電波が届くので帰りのタクシー予約を行いました。



明日の天気が良い事を願って就寝。
2日目


やはり天気は悪い。視界も悪い。午前6時以後、山頂付近では吹雪の予報。朝飯をいただいた後は、予定通りピストンで下山します。
下り:常念小屋→一ノ沢雪渓→鳥帽子沢→一ノ沢登山口
辛かった一ノ沢雪渓。

視界が悪い中、スノーブリッジを下っていく。途中、コースアウトしながらも沢とピンクテープを頼りになんとか一ノ沢登山口に到着。やはりピストンにして正解でした。


お疲れ様でした。


下山後は温泉が一番。本日は長野県安曇野のデイスパ「安曇野シャクナゲの湯」へ。

初挑戦の北アルプスとしてはかなりうまく行ったと思います。なんと言っても、雪掛かった北アルプス南部の雄大な姿は、とても気持ちの良い特別な景色でした。頂上から眺めた穂高岳や槍ヶ岳。「いつか」と山頂を想像するとワクワクしてきます。北アルプス、また挑戦したいと思います。
百名山踏破への道のりは長い。