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1〜10座目

八ヶ岳 (赤岳)

2021/10/29〜10/30

初冬の八ヶ岳。

夕暮れの八ヶ岳

 9座目は長野県・山梨県にまたがる八ヶ岳(赤岳) 登山に行ってきました。登ったのは10月末。この時期の八ヶ岳連峰は紅葉が終わり、降雪があれば初冬の登山を楽しめます。「八ヶ岳」は山梨・長野両県に跨る山々(八ヶ岳連峰)の総称ですが、八ヶ岳連峰の最高峰(2,899m)である赤岳を「八ヶ岳」と呼ぶ事もあります。※ちなみに八ヶ岳連峰から赤岳、蓼科山が日本100名山に選出。

 八ヶ岳は、避難小屋やエスケープルートも多く積雪期の雪山初心者の登竜門としても有名であり、我々のような軽アイゼンでの雪山未経験者にも挑戦する事で今後のステップアップとなる山でした。

 ただし、油断は禁物。

 南八ヶ岳一帯の尾根や稜線は急峻な岩場が多く、雪上スリップやつまずきによる滑落の危険性が高い。 特に、文三郎道上部、地蔵尾根上部、横岳の鎖場、阿弥陀岳上部、天狗岳上部は滑落が多い。※深田久弥は八ヶ岳登山時に登山仲間を滑落事故で亡くしている。

装備

 雪山までとはいかないが降雪が予想されるため、暖かく登れるように準備。

・軽アイゼン

・長ズボン

・ミッドレイヤー(フリース)

・アウターシェル

・冬用グローブ

日程

 八ヶ岳には美濃戸口からアクセスします。そのため、長野県の茅野駅で前泊。

 新宿駅→茅野駅へ移動。今旅の宿泊先は地元方が経営する古民家ゲストハウス 「浮木」

https://fumoku.space/

 変わり種のスズメバチ酒とお食事で明日に備える。小さなバーがあり幼い頃の八ヶ岳の話や茅野市の話題で盛り上がりました。

登山ルート

 2日目の天気が悪いので、1日目の天気が良いうちに赤岳に登頂するプランとしました。

登り (クリックで大画面)

登り:美濃戸口→南沢→行者小屋→文三郎尾根→赤岳→赤岳天望荘

下り:2日目の朝判断

1日目

 茅野駅から美濃戸口までタクシーを利用し移動。(約30分程度)

 美濃戸口登山口に到着。登山開始。

 林道を行く。

 前にそびえるのは阿弥陀岳。

 最初の分かれ道。登りは南沢へ。下りは北沢から廻り、無事、ここへ戻ってくる予定です。

 登山道。

 だいぶ雪が出てきた。

 ここで初の軽アイゼン装着。

 いい感じ。

 行者小屋に到着。だいぶ辺りは開けてきました。ここで昼食。

 初日は最高の天気。※雪の照り返しが強い。サングラスを持ってくるべきでした。ここから文三郎尾根→赤岳山頂へと向かいます。

 あった。マムート階段。赤岳の文三郎尾根にある”マムート階段”。なぜ階段にマムートのマークがついているかというと、登山ブランドの「マムートジャパン」が、赤岳鉱泉の登山道整備に協賛しており、階段を提供しているからだそうです。

 だいぶ山頂に近づいてきた。しかし、2899mは高い。やはりちょっと息苦い。

 文三郎尾根をクリア。

 キレット分岐。山頂は目の前。ここからはクサリを頼りに岩場を登っていきます。

 9座目 赤岳2899m登頂に成功。

 素晴らしい景色。甲府盆地奥には富士山の姿。そしてとにかく天気がいい。

 思わず叫びたくなるような気持ちの良い山頂でした。眺望を十分楽しんだ後は、1日目のゴール「赤岳天眺荘」へ。

 山頂から赤岳天眺荘を望む。鎖を頼りに下る。

 赤岳天望荘到着

http://www.yatsugatake.gr.jp/

※この日が今年最終営業日でした。

 山荘はパブリックスペースが広く、談笑したり乾杯したり、賑わっていました。

山荘から赤岳と富士山を望む

 天気が良いことを願って就寝。

2日目

 予報通り天気は悪い。これ以上視界が悪くなる前に最短で下るルートを選択。

下り(クリックで大画面)

 赤岳天望荘→地蔵尾根→行者小屋→赤岳鉱泉→北沢→美濃戸口登山口

「地蔵尾根」視界が悪い。かなりの急勾配でした。ここでもクサリを使って下る。

 なんとか地蔵尾根をクリア。一安心した所で赤岳鉱泉でコーヒータイム。

鹿に遭遇

 ここから北沢→美濃戸登山口までは緩やかな登山道、林道でした。お疲れ様でした。

 下山後は温泉が一番。本日は長野県茅野市の公共施設。上原温泉を活用した温泉施設「アクアランド茅野」へ。

https://navi.chinotabi.jp/

 信州そばを楽しむ。

 初冬の八ヶ岳は本当に最高でした。八ヶ岳は関東近辺よりアクセスも良く、縦走ルートやコースのバリエーションが多いのでぜひまたチャレンジしてみたい山です。なにより、100名山踏破のためにもう一度八ヶ岳(蓼科山登頂)に訪れなくてはなりません。その時が楽しみです。

100名山踏破への道のりは長い。