2019/7/12〜14
日本第2位の頂きへ。 北岳に挑戦!!

4座目は南アルプスの北岳 登山に行ってきました。北岳は山梨県南アルプス市にある標高3193mの山。富士山に次ぐ日本第二位の高峰で日本百名山のひとつ。山体は他の県と接しておらず山梨県内に含まれる。古くから多くの登山者に親しまれることから名峰であり、登山者からも「北アルプス」の槍ヶ岳、穂高岳、剱岳、などに並んで人気を誇る。また、隣接する間ノ岳、日本ニ百名山の農鳥岳とともに白峰三山を構成しており、「南アルプスの盟主」とも呼ばれる。6月〜7月にかけてはお花畑がキレイで山頂付近では南アルプス特産の花が咲き競います。特にキタダケソウは北岳のみに生息し、絶滅危惧種植物に指定される貴重な花です。

登山道の特徴として、沢沿いに進む左俣コースには、晩夏まで雪渓が残り、状況によってはアイゼンが必要。また北岳の東側斜面には、北岳バットレスと呼ばれる山頂から続く高さ約600メートルの岩壁があります。

南アルプスならではのダイナミックな展望、雪渓や樹林帯といった変化に富んだコースが登山者にとって人気の理由。
登ったのは、適切期の7月。北岳への登山は標高差約2,000mあるために高山病にかかる可能性が非常に高いです。軽度の高山病でも、眠気、頭痛を伴いながら、足元がふらつきやすくなるので、険しい登山道を歩く際、あやまって落石を起こしたり、滑落を招く可能性が高くなります。道中には十分気をつけ、夏の南アルプスに初挑戦しました。
装備
天気が崩れる事を予想。雨具を各自用意しました。
・カッパ
・ストック
・酸素スプレー(高山病に対応するため)
・アミノ酸サプリ(アミノバイタル)
日程
北岳には広河原登山口よりアクセスします。そのため、山梨県の甲府駅にて前泊。

新宿駅→甲府駅に移動。
今旅の宿泊先は甲府駅より、徒歩12分の「ホテル菊富士」


清潔感のある大浴場が気持ちいい宿でした。
https://kikufuji.koshu-ya.com/

明日の登山に備えて就寝。
登山ルート
1日目は沢沿いに進む左俣コースを選択し、北岳山荘にて宿泊。2日目の朝、山頂へアタックした後、草スベリを経由し、広河原登山口へ戻ってくるルートとしました。
登り:広河原登山口→大樺沢(左俣コース)→雪渓→八本歯のコル→トラバース→北岳山荘
下り(登頂後):北岳山荘→北岳(登頂)→北岳肩ノ小屋→草スベリ→広河原登山口
1日目
甲府駅から広河原登山口までバスを利用し移動(約1時間50分)


広河原登山口に到着。

登山開始。



大樺沢(左俣コース)。沢づたいに進みます。

沢が雪になってきた。

ガーン。目の前には大雪渓。

実は雪渓というものがよくわからず、目の前にして初めて夏山なのに雪の斜面を登らなくてはならないことに気づく。次つぎと軽アイゼンを装着しながら、雪渓に挑戦していく登山者を尻目に、戸惑いながらも進みます。


途中、経験者に「この先、アイゼン無しじゃ無理だよ」と言われムカッとなる。そもそも「アイゼン」が何かもわからない。

雪のない場所を見つけ、一息つく。

雪渓は登山靴のみでは足元が沈み、中々前に進む事ができません。

一体どれほどの時間をロスをしたのか。計画より大幅に遅れて雪渓をクリア。夕暮れまでに山荘にたどり着けるか心配。




休憩を取り、体力を回復します。




途中で見つけた北岳のお花。白いお花は「キタダケソウ」ではなく、類似の「ハクサンイチゲ」でした。残念。


急な斜面を登ります。この辺りから、標高が高いためか、息苦しくなってきました。高山病の兆候。少し歩いただけでも息が上がります。無理せず、時間をかける。一歩一歩焦らずゆっくりと登って行きます




8本歯のコルに到着。トラバースへと進みます。




夕暮れも迫ってきましたが北岳山荘は目の前。なんとかなりそうです。雨が降ってきました。寒い。お花を見る余裕はなく、山荘へ急ぎます。



なんとか1日目のゴール、北岳山荘に到着。
北岳山荘は大人数を収容できる山荘で混むことでも有名。夕食のカレーは何杯でもおかわりできます。



この日は夕飯を頂いたら、明日に備えて就寝。
2日目
天気は最悪のコンディション。山荘から出たくない。



今日は、山頂へアタックした後、下山しなくてはなりません。雨に打たれることを覚悟して、予定どおりの行程とします。
下り(登頂以降):北岳山荘→北岳(登頂)→北岳肩ノ小屋→草スベリ→広河原登山口
山荘から雨の中、一時間ほどで山頂に到着。周りは何も見えません。

4座目 北岳 3193m 登頂に成功。


日本第2位の標高から景色は何も見えず。悔いが残る山頂を背にここからは、下山を開始します。

北岳肩ノ小屋に到着。

ご飯を食べて、エネルギーを補給します。ゴールはまだまだ先。雨に打たれる分、体はエネルギーを消費します。


下山までもう一踏ん張り。雨に打たれ、満身創痍。

雨の影響で水路の流れも激しい。

無事下山。お疲れ様でした。相乗りタクシーで移動。


下山後は温泉が一番。本日は山梨の名湯、都温泉へ。


2日目は結局最後まで雨でした。1日目に草スベリよりスタートし、先に山頂へ行けば少しは、景色が良かったかもしれません。いずれにしても、雪渓に対してアイゼンを準備しなかった事や、「キタダケソウ」を見つけられなかった点など、かなり悔いの残る内容でした。今後登山の参考にしたいです。それにしても日本第2位、3139mからの眺望はどんな景色だったのか。北岳、いつか必ずその頂へ、再挑戦したいです。

百名山踏破への道のりは長い。