2020/7/24
一期一会。夏の蝦夷富士へ!


5座目は北海道に位置する後方羊蹄山 登山へ行ってきました。後方羊蹄山、または羊蹄山(ようていざん、1898m)は美しい円すい型の成層火山。2003年に気象庁により活火山に指定されました。山頂には直径700m、深さ200mの火口(父釜)があり、西北西斜面にも側火口(母釜、子釜)を持つ。別名蝦夷(えぞ)富士とも呼ばれ、 西南北海道で一番の高さを誇る。現在、噴気活動は認められない。山体は喜茂別町・京極町・倶知安町・真狩村にまたがり鎮座している。また、(2020年度)クマの生息は確認されていない。
登ったのは7月。残雪もなく危険な箇所もないことから比較的登りやすい山ですが高低差が大きく、登山時間が長くなります。避難小屋泊も検討したが、日程の調整もあり、今回は夏の蝦夷富士を日帰り踏破する計画としました。
・羊蹄山避難小屋(参考)
https://www.town.kutchan.hokkaido.jp/tourism/yoteizan/hinangoya/
装備
夏の日帰り登山ということで、特別必要なものはありませんが、念のためクマ避けの鈴を持っていきました。
・クマよけ鈴
・ストック
・ヘッドライト
※ガスボンベは飛行機内持ち込み不可のため現地調達。
日程
羊蹄山は北海道虻田郡真狩村にある「羊蹄山真狩コース登山口」よりアクセスします。そのため隣接する倶知安駅にて前泊。

成田空港→新千歳空港→JRエアポート快速小樽駅→JR函館本線倶知安駅

今旅の宿泊先は、倶知安駅より徒歩10分の「ニセコ宿たびつむぎバックパッカーズ」


清潔感のある内装に、共用の冷蔵庫や団欒スペースがあり、また登山口までの無料送迎なども行っている。オーナーの山田氏は、とても親切な方で、登山にも精通しており、相談に応じてくれる頼もしい方でした。


明日の登山に備えて就寝。
登山ルート
羊蹄山は、山体が東西南北に隣接する各村町それぞれに登山口があります。東・倶知安町(倶知安登山口)西・喜茂別町(喜茂別登山口)南・真狩村(真狩登山口)北・京極町(京極登山口)。いずれのルートも登山口の標高が低い為、頂上までの高低差が1500mを超える登山道。今回は真狩登山口より登り、倶知安登山口へ下り、最寄りの倶知安駅に帰るよう計画を立てました。
登り:真狩登山口→真狩コース→大火口→山頂
下り:山頂→倶知安コース→倶知安登山口
登り
「たびつむぎ」より送迎車で真狩登山口に移動。(約30分)。「何合目か確認しながら登ると良いですよ。」と山田氏よりアドバイス。

車窓からの羊蹄山。あいにくの曇り空。あのテッペンまで登るのか…

届出を提出。登山開始。

日の出の時間。天気は持ち直してきました。

三合目。ようやく気づいたのですが独立峰の羊蹄山は砂場のお山と同じ。登っても登っても景色は変わらず、それでも合数を確かめながら、突き進みます。

4合目。

5合目。中々開けません。


6合目。正念場。


7合目。雲が見えてきました。標高が高くなっています。奥に見えるのはニセコアンヌプリ?


8合目。開けてきました。


9合目。避難小屋を確認。

避難小屋を後にします。

頂上まであと少し。

頂上に到着。目の前には直径700m、深さ200mの大火口。

10合目。お疲れ様でした。



旧羊蹄小屋跡。一息付きたいです。お昼休憩。

ここから火口を周遊しながら山頂へ向かいます。

頂上の火口部が結構広い。



5座目 後方羊蹄山(1898m)登頂成功。


羊蹄山の頂上は天空の庭園でした。雲の王国から下界への境界線を覗き込む。王様になったような贅沢な時間でした。
下り
登頂の余韻を残しつつ、ここからは日が暮れる前に下山します。
下り:山頂→倶知安コース→倶知安登山口
火口付近を下山中。

倶知安登山コースへの分岐。



日が暮れる前に、各自ペースを保ちながら無事下山。お疲れ様でした。


下山後は温泉が一番。本日は倶知安町にある「ホテルようてい」自慢の倶知安温泉。


その日のうちに札幌市内へ移動。


ジンギスカンで体力を回復。

下山時に負傷したメンバーを気遣い、登山口まで駆けつけてきてくれた「たびつむぎ」オーナー、山田氏。最後まで本当にお世話になりました。暖かいお気遣いに感謝。今回は、お世話になった出会いを含め、一期一会の素晴らしい、夏の北海道登山でした。なんと、ここ倶知安駅は新幹線の停車駅になるそうです。※(北海道新幹線【新函館北斗・札幌間】は、令和12年度末(2030年度末)開業予定)そのころには、ますます後方羊蹄山の登山客が増えているのではないでしょうか。倶知安の未来と発展を願っています。
百名山踏破への道のりは長い。