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1〜10座目

金峰山・瑞牆山

2021/11/21〜22

冬の秩父山地へ

金峰山のシンボル「五丈岩」

 6・7座目は金峰山・瑞牆山 登山へ行ってきました。金峰山(きんぷさん)は、山梨県甲府市と長野県南佐久郡川上村の境界にある標高2,599 mの山。山頂部は開けていて360度の展望があり、「五丈岩」と呼ばれる巨岩の御神体があります。五丈岩は花崗岩が積み重なった奇岩で、高さは約15m。遠くの山からもよく目立ち、金峰山のランドマークです。五丈岩の前には、赤い鳥居が建つ。山名の読みは「きんぷさん」が一般的ですが、長野県では「きんぽうさん」と呼ばれることも。

岩の集合体 瑞牆山

 瑞牆山(みずがきやま)は山梨県北杜市にある標高2,230mの山。奥秩父山系の西側に位置する瑞牆山は、全山が黒雲母花崗岩で構成されており、尖峰をいくつも連ねた独特の山容をしています。「大ヤスリ岩」「鋸岩」「桃太郎岩」など名が付く奇岩が点在しており、クライミングスポットとしても有名。

 登ったのは11月末、登山時期としてはオフシーズン前。この時期の秩父山地は積雪は無いものの、場合によっては凍結で滑りやすくなっている部分もある為十分安全に気をつけて、共に秩父山地の主脈である2つの山を1泊2日で縦走することに。なお今回は、金峰山のアクセスとして、大弛峠を選択。大弛峠は標高2365m、日本で一番標高の高い車道峠です。金峰山山頂(2599m)へ一気に駆け上る作戦としました。

装備

 11月末の登山として暖かく登れるよう装備を整えました。「積雪は無い」と事前に確認。軽アイゼンを御守り代わりとしました。

・軽アイゼン

・長ズボン

・ミッドレイヤー(フリース)

・アウターシェル

・冬用グローブ

日程

 1日目の金峰山には山梨県の大弛峠よりアクセスします。そのため、山梨県の塩山駅で前泊。新宿駅→中央線塩山駅へ移動。

 今旅の宿泊先は「塩山温泉 宏池荘」

https://kouchisou.com/

 go to トラベル対象でリーズナブルな料金。塩山の老舗旅館は広い大浴場があり、ゆっくり温泉を楽しめました。

 明日の登山に備えて就寝。

登山ルート

 今回は百名山を2座登頂するための行程としました。1日目は金峰山に登頂後、富士見平小屋にて宿泊、2日目に瑞牆山に挑む縦走ルートを検討。

登り(クリックで大画面)

1日目:大弛峠→朝日岳→金峰山(五丈石)→富士見平小屋

2日目:富士見平小屋→桃太郎岩→瑞牆山→不動滝→みずがき山自然公園→瑞牆山荘

1日目

 中央線塩山駅より大弛峠までは公共バス運営のツアーがあり、約70分ほどで到着。

 大弛峠 2365m

 登山開始。

 天気はものすごく良い。

 つらら。日が無いとかなり寒いと思います。

朝日岳の尾根を進みます。

 尾根からの景色。

 金峰山山頂に近づくにつれ、立っていられないほどのものすごい強風。寒い。

 少しでも天気が崩れれば、中止もありそうです。

 6座目 金峰山(2599m)に到着。奥秩父の山々を一望。

 山頂すぐそばには五丈岩。奥には富士山の姿。ここから尾根伝いに富士見平小屋へ向かって下っていきます。

 お昼休憩。強風のせいで、ガスバーナーがつかずお湯が温まらない。手は凍るほど寒い。

 突風に体を揺らされながら、突き進みます。奥には八ヶ岳の姿。

 鎖場。

 富士見平までもう少し。 

なんとか1日目のゴール、富士見平小屋へ到着。富士見平小屋はこの休日が最終営業日でした。

https://www.fujimidairagoya.jp/

山小屋とは思えないオシャレな照明の演出。飲み物やお食事も充実。

 夕日の富士見。富士見平小屋の醍醐味。

 寒い。

 山で採れたジビエのソーセージ。ここでしか食べられません。

 夕飯をいただき、明日に備えて就寝。

2日目

 山小屋の朝は寒い。珍しいピータンのお粥を頂いたら、今日は瑞牆山に向かわなくてはなりません。予報通り天気も良い。このまま縦走するルートで進みます。

下り(クリックで大画面)

2日目:富士見平小屋→桃太郎岩→瑞牆山→不動滝→みずがき山自然公園→瑞牆山荘

 今日は風もなさそうです。良かった。

 桃太郎岩。デカい。

 金峰山とは明らかに違う色々ゴロゴロした登山道。

 7座目 瑞牆山(2230m)に到着。

 昨日登ってきた金峰山から、ここ瑞牆山までの尾根伝いが確認できます。そして富士山の横には、南アルプスの山々。

 山頂で一服。

 昨日の強風とは違い暖かい日差しの中、冬の山を十分楽しめる山頂でした。ここからは瑞牆山を下山し、瑞垣山荘(バス停)までのルート。

 不動滝。登山道の終わりは目の前。

 無事下山。みずがき山自然公園からは、瑞牆山の全体像がはっきりと確認できます。

 瑞牆山荘(バス停)へ到着。お疲れ様でした。韮崎駅へバスで移動します。

 下山後は温泉が一番。本日は山梨県北杜市のこころの温泉「益富の湯」へ。

https://www.masutominoyu.com/

 11月末の登山道はひと風吹くだけでも急に寒くなることを体験でき、身が引き締まる思いでした。とはいえ、安全に気をつければ、この時期も秩父山地の山々は十分楽しめそうです。都内からもアクセスしやすい分、手軽に登れる山として、これからもチャレンジする機会は多そうです。

 百名山踏破への道のりは長い。